【ご報告】8/31(水)西宮市へ要望書提出
2022年08月31日
LICでは、手話通訳と要約筆記制度改善のために毎年要望をしています。
どういった話し合いが行われたのかを広く知っていただくために、意見をまとめました。
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8月の要望会では、西宮市障害福祉課・生活支援課の課長・係長の4名に出席いただきました。
LICからは、14名参加しました。
主な要望は以下の通りです。
◎通訳制度の派遣対象外をなくしてほしい!
昨年度、「交流親睦」を派遣対象とする方法で、検討を始めるという話が、市側からありました。今年は、その推進に向けて当事者から活発な意見が出されました。
・交流親睦といっても、必要な場面は一人一人違う。子育て中や働いている世代等で変わる。大事なことは、一度しかないということ。その時々に通訳が認められずに参加できなければ、人間としての尊厳を奪われたような気もちになる。苦しい思いをすることを知ってほしい。
・葬式の喪主となったことがあった。通訳が必要なのは式だけでない。親戚に挨拶したり、式後も長時間対応をしなければならないが一人では難しかった。また、葬儀の費用等に関して色々な情報を得ることが難しく、困った。
・自分はろうで、聞こえない子と健聴の子がいる。周りでも小さなコーダが親の通訳をしている状況を見聞きする。ヤングケアラーが社会問題になっている。コーダを通訳として使わないでほしい。
◎通訳者不足を解消してほしい!
前年度から、手話通訳、要約筆記者がどれくらい増えたかを市に確認しました。それぞれ一名ずつ増加でした。市は、「きちんとしたコミュニケーションの橋渡しをする通訳者の養成は一朝一夕ではいかない」と発言しました。
・手話を学ぶ学生の起用を考えてほしい。簡単な通訳方法でもよいという聴覚障害者もいる。積極的に学生との交流を深め、卒業後に市外に転出しても、戻ってきてもらえるような取り組みをしてほしい。
◎難聴児の居場所を作ってほしい!
・難聴児の居場所づくりが大切だと思っている。難聴児の子供を支援するところがない。例えば、難聴学級がある場所で放課後等デイサービスのような取り組みがあると通いやすい。
◎その他
・中度難聴児向けのロジャー補助制度における制限をなくしてほしい。
・コミュニティーバスの活用を考えてほしい。民間バスは車いすでは乗りにくい時がある。通所サービス利用時の移動手段確保が難しい問題があり、「移動支援サービス」でも通所を認めたり、福祉タクシーの行先制限をなくしてほしい。
・障害啓発のためにLICで作成したDVDを市の職員研修等で活用してほしい。
・聴覚障害者がコロナウイルスに罹患した際、電話がかけられなくて困っている。電話リレーサービスが混雑している場合があり、ラインのビデオ通話やzoomを活用して市に相談ができるような体制を作ってほしい。医療機関に電話する際の支援も必要。
◎市からの回答は11月21日(月)10時~12時です。
場所は西宮市総合福祉センターです。
皆で制度を良くして行きましょう!【山岸】